エルゴトロンのモニターアームを設置したけれど、モニターが勝手に下がってくる、チルトが固すぎて動かない、上下調整ができない…そんな悩みを抱えていませんか。
実は、これらのトラブルは故障ではなく、ほとんどの場合、付属の六角レンチ一本で簡単に解決できるのです。
結論から言うと、モニターが下がる原因はアームの張力(テンション)がモニター重量に対して不足しているため、チルトが固い原因は初期状態で締め付けが強すぎるためです。
この記事では、エルゴトロンのモニターアームに関する調整トラブルの原因と、誰でもできる具体的な解決方法を詳しく解説します。
この記事で分かること:
- モニターアームが下がってくる原因と調整方法
- チルトが固すぎて動かない時の対処法
- 上下調整ができない時の確認ポイント
- 六角レンチを使った具体的な調整手順
- 各調整箇所の見つけ方と回す方向
- トラブルを予防する正しい使い方
エルゴトロンのモニターアームが下がる原因と対処法
モニターが時間とともに下がってくる現象は、エルゴトロンのモニターアームで最もよくある悩みです。
モニターが下がる根本的な原因
モニターが下がってくる原因は、アームのバネ(張力・テンション)の強さがモニターの重量に対して弱すぎることです。
エルゴトロンLXの対応重量は3.2kg〜11.3kgですが、この範囲内であっても個々のモニター重量に合わせた調整が必要になります。
新品の状態では標準的な張力に設定されているため、軽めのモニターを取り付けるとアームが上がり、重めのモニターを取り付けると下がる傾向があります。
リフト調整(上下調整)の具体的な方法
モニターが下がる場合の調整手順は以下の通りです。
・アームの第一関節(上部アームと下部アームの接続部付近)にある調整ネジを見つける
・付属の六角レンチ(小さい方)を調整ネジに差し込む
・モニターが下がる場合は反時計回り(+方向)に回して張力を強める
・モニターが上がる場合は時計回りに(-方向)に回して張力を弱める
・モニターが希望の高さでピタッと静止するまで調整を繰り返す
アームを少し持ち上げた状態にすると調整ネジが見えやすくなります。
調整時の注意点
ネジを緩めすぎると抜けてしまう可能性があるため、少しずつ回して確認することが重要です。
また、重量のあるモニター(10kg前後)の場合は、取り付けと取り外しを繰り返しながらの調整が必要になるため、作業には時間がかかることがあります。
エルゴトロンのチルトが固い時の調整方法
モニターの上下角度(チルト)が固すぎて動かないというトラブルも頻繁に報告されています。
チルトが固すぎる原因
新品のエルゴトロンアームでは、重いモニターをしっかり支えるために、チルト部分が初期状態でかなり固く締め付けられています。
特に10kg以上の重量級モニターを想定した設定になっているため、軽めのモニターでは固すぎると感じることがあります。
無理やり力を入れてモニターを動かそうとすると、液晶画面を破損する恐れがあるため大変危険です。
チルト調整の具体的な手順
チルトの固さを調整する方法は以下の通りです。
・モニター付け根部分の「首関節」のような箇所にあるネジ穴を探す
・付属の六角レンチ(大きい方)を使用する
・時計回りに回すと上への動きが軽くなる
・反時計回りに回すと下への動きが軽くなる
・モニターを手で軽く動かせる程度まで調整する
調整箇所はモニターアームを下から覗き込むと見つけやすくなります。
チルトで「お辞儀」する場合の対処法
モニターが前方に傾いて「お辞儀」してしまう場合は、チルト部分のネジを時計回りに締めて摩擦力を強めます。
何もしない状態でモニターが動かない強さに調整することが理想的です。
エルゴトロンのアーム調整が全くできない時の原因
アームが上下に全く動かないという場合、いくつかの原因が考えられます。
リフト調整のバネが極端に強いまたは弱い
前述のリフト調整で、バネの張力がモニター重量に対して極端に強すぎるか弱すぎる状態になっていると、アームが全く動かなくなります。
この場合は、上述の「リフト調整(上下調整)の具体的な方法」に従ってテンションを適切に調整してください。
組み立て時の関節の向きや部品の嵌め込み不良
アームの組み立て時に「関節の向き」や「部品の嵌め込み」が不十分である可能性があります。
特にアームを土台に取り付ける際、ergotronのロゴが上を向くように正しい向きで取り付ける必要があります。
アームがすっぽ抜ける可能性がある場合は、付属のカバーをしっかり取り付けているか確認しましょう。
スイング調整とパン調整の確認
上下調整以外にも、アームの回転(スイング)や左右の首振り(パン)が固すぎる場合があります。
これらの調整箇所も六角レンチで調整可能で、ネジを緩めれば軽くなり、締めれば重くなります。
エルゴトロンのモニターアーム調整箇所の一覧と手順
エルゴトロンLXには複数の調整箇所があり、それぞれ異なる動きを制御します。
主要な調整箇所と対応する動き
| 調整箇所 | 制御する動き | 使用する六角レンチ | 調整方向 |
|---|---|---|---|
| 第一関節(リフト) | 上下の動き | 小さい方 | 反時計回りで張力強化、時計回りで張力弱化 |
| 首関節(チルト) | 前後の傾き | 大きい方 | 時計回りで上向き軽く、反時計回りで下向き軽く |
| モニター下部 | 左右の首振り | 大きい方 | 時計回りで上向き軽く、反時計回りで下向き軽く |
| 回転部分 | 水平回転 | 大きい方 | 緩めると軽く、締めると重く |
| 土台の高さ | アーム全体の高さ | 小さい方 | 緩めて高さ調整後に締める |
各調整箇所は六角レンチの穴で見分けることができます。
調整の基本的な流れ
①まず土台部分でアーム全体の高さを決める
②リフト調整でモニターの上下動作を適切に設定する
③チルト調整でモニターの前後傾きを調整する
④スイングとパンで回転や首振りの固さを好みに合わせる
全ての調整が完了したら、実際に使用する姿勢でモニターを動かしてみて、違和感がないか確認しましょう。
エルゴトロンのアーム調整に関するよくある質問
実際のユーザーから寄せられる質問とその回答をまとめました。
付属の六角レンチを紛失した場合はどうする?
エルゴトロンには大小2種類の六角レンチが付属していますが、紛失した場合は市販の六角レンチでも代用可能です。
ホームセンターや100円ショップで購入できる一般的なサイズの六角レンチで対応できます。
調整してもすぐにまた下がってくる場合は?
調整後もすぐに下がってくる場合、モニターの重量が対応範囲外の可能性があります。
エルゴトロンLXの対応重量は3.2kg〜11.3kgで、この範囲外のモニターでは正常に動作しません。
特に3.2kg未満の軽量モニターの場合、アームが上がりすぎてしまい適切に調整できないことがあります。
縦置きにするとモニターが回転してしまう
モニターを縦置きにした際に位置が安定しない場合は、重心の位置が関係しています。モニターの形状によっては下側が張り出しており、縦置き時に重心バランスが悪くなることがあります。
この場合は回転部分のネジを締めて、回転の固さを強くすることで対処できます。
壁際に設置する場合の注意点は?
デスクを壁にピッタリ付けると、モニターを動かした際にアームが壁にぶつかる可能性があります。テーブルと壁は少し離して設置することが推奨されています。
また、2台のモニターを極力寄せても250mm程度の空間ができてしまうため、モニターをほとんどくっつけて使用したい場合は壁から500mm程度の距離が必要です。
エルゴトロンのアーム調整トラブルを防ぐための予防策
調整トラブルを未然に防ぐために、設置時から気をつけるべきポイントがあります。
モニター重量の事前確認が最重要
設置前に必ずモニターの重量を確認しましょう。エルゴトロンLXは3.2kg〜11.3kgに対応していますが、上限だけでなく下限重量も重要です。
多くの方は上限重量(11.3kg)ばかり気にしますが、実は下限重量(3.2kg)を下回ると正常に機能しないため注意が必要です。
初回設置時の調整は時間をかける
重量のあるモニター(10kg前後)を取り付ける場合、初回の調整には時間がかかります。
焦らず、取り付けと調整を繰り返しながら最適な張力を見つけることが大切です。
一度適切に調整できれば、その後は長期間快適に使用できます。
ケーブルの余長を確保する
モニターを動かした際にケーブルが引っ張られると、機器の故障やケーブルの破損につながります。ケーブルには必ず余長を持たせて配線しましょう。
特に縦置きに回転させる場合は、十分な余長が必要です。
エルゴトロンのアーム調整に関するまとめ
この記事で解説した内容を以下にまとめます。
①モニターが下がる原因はアームの張力不足で、反時計回りに回して強化する
②チルトが固い場合は大きい六角レンチで首関節のネジを緩める
③アームが全く動かない時は組み立ての向きや張力の極端な設定を確認
④エルゴトロンLXの対応重量は3.2kg〜11.3kgで、範囲外では正常動作しない
⑤調整箇所は第一関節、首関節、回転部分など複数あり、それぞれ六角レンチで調整可能
⑥初回設置時は時間をかけて調整し、ケーブルの余長も確保する
エルゴトロンのモニターアームは10年保証という長期保証が付いており、品質への自信の表れと言えます。
適切に調整すれば、10年以上使っても動作が滑らかという評価が多く見られます。
調整トラブルのほとんどは付属の六角レンチ一本で解決できます。
この記事の手順に従って、あなたの環境に最適な調整を見つけてください。
快適なデスク環境は作業効率を大きく向上させ、長時間作業でも疲れにくくなります。
もしどうしても調整がうまくいかない場合は、モニター重量が対応範囲外でないか再確認するか、公式サポートに問い合わせることをおすすめします。
